ROCCI
9年前から札幌在住。
一眼レフを片手に、札幌中心にウォーキングしながら、北海道の四季と自然観察を楽しんでいる。
ROCCI CORNERでは、出会った鳥たちや花を紹介する。
モエレ沼 トビとアオサギモエレ沼公園 2016.6.5.13
イサム野口設計モエレ沼公園の「ガラスのピラミッド」の屋上から石狩川に望遠を向けて撮った。
トビ
餌を見つけたか、急降下中。アオサギがトビを見上げている
餌を捉えて、急上昇
上昇気流を利用して輪を描くように滑空し、羽ばたくことは少ない。視力が非常に優れていると言われ、上空を飛翔しながら餌を探し、餌を見つけるとその場所に急降下して捕らえる。
トビ急降下
アオサギ急上昇
風連湖のアオサギ
秋口に風連湖を訪れた。
春国岱の木道を歩いた。
汽水湖に集い、青空に舞うアオサギは優雅だ。
いっぺんに春がやってきた
札幌・三角山 五月の山野草と鳥たち
長い冬を越えて、北国の春はなにもかも喜びに溢れるように一斉にやってくる。
Rocciコーナーの主ことRocciは、いそいそと一眼レフ片手に野山を歩き、
春の歓喜を味あいながら、自然と空気に共感する。
三角山は、様々な姿で、いつもゆったり豊かに応えてくれるところだ。
エゾエンゴサクとエンレイソウの絨毯
三角山 2017.5.5
漢字で「蝦夷延胡索」と書かれるエゾエンゴサクは、ケシ科・キケマン属に属す10~25センチほどの小さな花。
エゾエンゴサクの花弁の色は変異が多く、淡い青から紫、赤紫、ピンクや純白など多様な色合いを見せてくれる。
雪どけ後の林床で真っ先に咲き始め、花畑を作る「スプリング・エフェメラル」(春のはかないもの、春の妖精)の代表的な花エゾエンゴサク。
その春の妖精たちが踊っているようです。
三角山 2017.5.5
エンレイソウ
シロバナエンレイソウ
(ミヤマエンレイソウ)
三角山 2020.5.24
春の訪れとともに咲くエンレイソウ(延齢草)は、3片のはっきりした花(花弁はない)に、花のすぐ下に丸みを帯びたひし形の葉が3枚輪生した特徴のある姿を表す。花の色は、エンレイソウは褐紫色で、近縁種のシロバナエンレイソウと、オオバナノエンレイソウは白い。種から花が咲くまで10年はかかり、それから20年以上も咲き続ける花もあるという。ただし、まわりの自然環境が整い維持されていることが条件。この春の妖精に会うのも春の楽しみです。
オオバナノエンレイソウ
北大植物園 2013.5.19
ニリンソウ
可憐な白い花が一斉に明るく喜んで咲いているよう。エゾエンゴサクも仲間入り。
三角山 2021.5.4
ニリンソウ
ニリンソウは一本の茎から2輪花径が伸びることが名前の由来になっているが、
実際には前の写真のように、花は1~4個、平均して3個の個体が多いようだ。
ニリンソウの花は変異が多い。
この写真左に見える蕾が開き、右のような白いがく片に薄い赤身を帯びた個体はウスベニニリンソウという。
三角山 2021.5.4
イチリンソウ
イチリンソウは北海道ではニリンソウほどは見かけない。
イチリンソウは花が4㎝ほどの径でニリンソウの2倍近く大きいことと、
葉が細くの切れ込みが深いところで見分けられる。
三角山でも山の斜面にピンクに色づいてひっそりと一輪咲いていた。
三角山 2021.5.5
キバナノアマナ
花茎の先に4-10個の黄色の花を散形状につける。
キバナノアマナと言えば、春先の北大構内の日当たりのよい草地に咲くさまは、まるで黄色い星の絨毯のようです。
三角山 2021.5.4
イチゲフウロ
北海道と、青森県にのみ自生とある。
「花は枝の先に通常は1個(時に2個)つく。茎に下向きの伏毛が生え、葉の裂片の切れ込みは鋭く深い」
三角山 2021.5.4
キクザキイチゲ
白い8枚の花びらと3枚輪生し深い切れ込みのある葉が特徴のキクザキイチゲも可愛い。
実は花弁はなく、花弁状に見えるのはガク片だそうです。名前の響きも春を告げるように快い春の妖精。
三角山 2021.5.5
クルマムグラとコンロウソウ
白い小さな花と可愛い葉っぱのカルテット
三角山 2020.5.24
クルマムグラ
先が4つに分かれた杯形の白い小さな花は愛らしく、
8つに輪生する葉とのバランスも美しい
三角山 2020.5.24
コンロウソウ
アブラナ科タネツキバナ属の多年草。チベット北部の崑老山脈に積もる雪のような白い花に因んだ花。
雄しべ6本、雌しべ1本、花弁4枚の白い可憐な花です。
三角山 2020.5.24
ヤマシャクヤク
三角山の山道で偶然見つけた。余りに綺麗なのでシャッターを切ったが、後で調べたら北海道では滅多に見られないという絶滅危惧種のヤマシャクヤク。開花期は3~4日という。何とラッキーな!
三角山 2020.5.24
シラネアオイ
北海道と、青森県にのみ自生とある。「花は枝の先に通常は1個(時に2個)つく。茎に下向きの伏毛が生え、葉の裂片の切れ込みは鋭く深い」薄い紫の染まったシラネアオイは上品で美しい。
三角山 2017.5.5
フッキソウ
フッキソウもナニワズも20-50cmの小低木で、それぞれ白と赤の実がなる。
三角山 2021.5.5
ナニワズ
タチツボスミレ
スミレの区別は複雑で難しいので、山で見かけたスミレは差し支えない限り響きのよいタチツボスミレにしている。それよりもスミレ、菫、名前も姿も色も、なんとも良いスミレ。道端に咲いているのを見つけると、ヤッターという気持ちになってしまう、そんなスミレです。
マイズルソウ
葉の形が、鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えるので「舞鶴草」と呼ばれるそうだ。金平糖のような白い花から、真っ赤な実が熟する。
ギョウジャニンニク
ギョウジャニンニクという名前の由来は、山にこもる修験道の行者が食べたことからとも、逆にこれを食べると滋養がつきすぎて修行にならないため、食べることを禁じられたからとも言われているそうだ。北海道では、この植物を俗に「アイヌネギ」と呼ぶことがある。アイヌの人々の間ではオオウバユリの根(トゥレㇷ゚)とともに重要な位置を占める食料である。我が家では、今年初めて醬油漬けにしてご飯の友にして食べました。
三角山 2020.5.24
ヒトリシズカ
ヒトリシズカの5人家族。
三角山 2017.5.5
カタクリ
早春に薄紫から桃色の花を一つ下向きに咲かせる可憐な花カタクリ。
三角山にもカタクリは咲いて楽しめるが、札幌のなかでは真駒内公園南端の丘陵地にあるカタクリの里は、素晴らしい散策路。
エゾエンゴサクと仲良く青と薄紫の競演。
真駒内公園カタクリの里 2015.4.29
春を迎えた三角山の鳥たち
三角山に春が来ると、森はハシブトガラに始まってシジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラなど主にガラ類の小鳥たちの囀りに満ち、時にキツツキのドラミングが聞こえてくる。でも、その姿は森の木々に隠れていることが多く、また気象や時刻などに依存するので、なかなかシャッターチャンスが来ない。小鳥の囀りに耳を澄まして森の散策を楽しみながら、チャンスが来れば望遠を向けて素早く撮るのが良い。
ヒガラ
シラカバの実を求めて
ヒガラはガラ類の中では最小。とんがり帽子によだれかけが、ちょっとひょうきんで可愛い。
三角山 2017.5.5
ハシブトガラ
NHKの日曜番組「ダーウィンが来た」でガラ類が鳴き声を単語、文章として情報を伝えることと、その言葉を使い昆群を作って協力しあうことが観察されていた(2021.5.23)。ハシブトガラは、親分的な役割をするのではないかと想像しているが、はたして?
三角山 2020.4.12
クマゲラ
早春の三角山の森で「キョーン、キョーン」という大きい鳴き声と、ドラミング(木をつつく音)が響き渡った。
クマゲラだ。シナノキの巨木に開けた穴から、クマゲラ(♀)が、ひょっこり顔を出した。めったには見られないクマゲラが、しかも巣をつくっているところらしく、掘ったチップを何度も嘴からはきだして穴の外にばらまいていた。
きょろっとした目とその姿は何ともひょうきんだ。地面にはチップの山が積もり始めた。
三角山 2020.4.12
クマゲラ
こちらは♂のクマゲラ。赤いベレーを被って、繁殖期の争いか?何やら臨戦態勢。しばらくにらみ合いの後で、一羽は飛び去った。クマゲラは北海道全域と東北の一部にだけいる、天然記念物の大型キツツキ。日本版レッドデータブック(環境庁1991)に危急種として掲載されていて、絶滅のおそれが指摘されている。後頭部だけ赤いのがメスで、クチバシのところまで赤いのはオス
三角山 2020.4.12
札幌近郊散歩シリーズ
あいの里緑道
札幌市北区にある約3㎞ほどの緑豊かな歩道です。
鳥の声に耳を傾けたり、草花を見ながら、散策します。
2021.04.05
カワラヒワ
あいの里緑道の朝は
カワラヒワの囀りで満ちていました
カワラヒワ
♂
ビィーン,ビィーン
キリコロロ キリキリコロコロ
シメ
ずんぐりむっくり
チッチ、チッチ
ヒヨドリ
ヒーヨ、ヒーヨ
と鳴くからヒヨドリとか
シラカバの実がお目当て?
シジュウカラ
プラタナスの枝でツツピッツツピーッ
ハシブトガラ
ハルニレの枝でチチチチ、ジェージェー
イスカ
赤いイスカがギョギョギョ
イスカは、頭の割りには大きいくちばしの上下が合わさらず、先の方は左右に分かれていて、更に下くちばしの先は上に向き、上くちばしの先は下を向いています。「イスカの嘴(はし)の食違い」と古くから言われている由縁です。このくちばしは上下を少し開き加減にしてマツボックリの間に入れ込み、そのくちばしを合わせると、先が曲がって食い違っているためにマツボックリの笠の間を押し広げ、中の種子を容易に取り出すことができるとのこと。
マヒワ
スズメより小さい小鳥で、全体がほぼ黄色に見えて綺麗。尾は魚尾型さんまのしっぽ。チュイン チュイン
冬鳥として渡来し、そろそろ渡りの準備をしています。
スギ、マツ類など針葉樹の小さな種子を食べたり、タンポポ、ヨモギ、マツヨイグサ類の種子などを食べます。
オスがメスに何やらささやき
オス(左)の頭頂は黒色で体の黄色も鮮やかです。
メス(右)は首まわりが黄色でおなかは白い。
群を作ることがおおいようです。
すずめも仲間に加わって、何やら啄んでいます。
アカゲラ(♀)
森にドラミングの音が聴こえてくる。アカゲラだ。
昆虫の幼虫を啄んでいる。
アカゲラ:後頭部に赤色があるのは♂、頭に赤色がないのが♀、頭上が赤いのが幼鳥
幼鳥
東屯田遊水池
2018.06.30
♂
北大構内
2020.06.07
札幌近郊散歩シリーズ
ノッポロ川緑地
2021.07.09
ノッポロ(野津幌)川に沿って整備された
約12万平方メートルの広大な緑地の散歩道です。
ノラニンジン
コウゾリナ
ハマヒルガオ
マツヨイグサ
フランスギクとハマヒルガオ
ギシギシ
トリカブト
オニシモツケ
ノリウツギ
エゾニワトコ
白いハマヒルガオ
コゴメハギ
ノハラムラサキ
秋萩が所々に咲いて、夏になったばかりなのに、もう秋の気配
ウトナイ湖2019.1.12
ウトナイ湖は、苫小牧市の東部にある淡水湖。今まで確認された野鳥は270種以上。日本でも屈指の渡り鳥の中継地。
冬になると、広い湖面は殆ど凍ってしまうが、一部湖水が露出し白鳥やコガンなどが観察できる。
テンの足跡
ノネズミの足跡
望遠鏡で野鳥や水鳥を観察
キタキツネ
ハンノキ: イモムシのような花とマツボックリのような実
カイツブリ
ハリギリ線香花火のよう形の実
凍らない小川
望遠で薄ら見える対岸の
ハクチョウとコガン
オジロワシ天然記念物
全長70 - 98cm 翼開張180 - 240cm 体重3 - 7kg
全身は褐色の羽毛で覆われている。頭部は淡褐色や淡黄色の羽毛で被われる。尾羽は12枚で短く、やや楔形。尾羽の色彩は白い
大空を舞う2019.1.12
百合が原公園2020.01.18
JR札幌駅から列車で20分百合が原駅に近いところに、約25.4haという広大な敷地の公園が広がる。約100品種、約12万球のユリを始めスイセン、クロッカス等花々や樹木もあふれた公園。冬の公園の雪景色の中を散策すると、たくさんの小鳥たちに出会えます。
百合が原駅前広場の白樺の木の枝に、ムクドリが群れ、そこにシメが飛んできました。
ヒヨドリ
シメ 民家の屋根に止まって
ヒヨドリとムクドリの群プラタナスの実を啄んで、まるまる太ったムクドリ
ヤマガラはドイツトウヒの実を啄む
キレンジャク
ベンチに座るのも雪だけ
鶴居村 タンチョウ
鶴居村音羽橋からタンチョウが集まるねぐらが見られます。厳冬の朝にねぐらから飛び立つタンチョウの姿は幻想的でした。
鶴居村鶴見台にタンチョウが集まってきます。体感温度-10℃の寒さと、つるつる滑る凍る足元に耐えながら、タンチョウのさまざまな姿に見入ってしまう時が流れます。
厳冬の釧路川河口2018. 02.25
カモメは飛び交う釧路川河口を散策していると発見、凍てついた川面にオジロワシ!
春を待つ幌別川散策2020.03.22
北海道の春の到来は4月下旬から5月初めと遅くて、待ち遠しい。厳しい冬にがまんがまん。その分開けたときの宝物箱のような春の喜びがあるのです。
幌別川 カモメ、オオセグロカモメ、ヒドリガモ、カイツブリなどが集う 川の土手には残雪
ハクチョウ
キンクロハジロ
ダイサギとカモメ
カイツブリ
オオカラモズ日本では超希少種のオオカラモズに出会う幸運に恵まれました。
茨戸川緑地
茨戸川と石狩川周辺の自然に囲まれた茨戸川緑地を散策しました。春先の雪が残る道と氷結した川には、さまざまな生き物が春を迎えていました。2021.03.28
まるまる太ったマガモ♂♀と、ミコアイサの♂♀ 氷結した茨戸川に憩う
ヒバリの♂♀が雪道をすれ違い
蕗の薹
キタキツネ 物思いにふけっているようです。
ハクセキレイ
カワラヒワ
オオワシ(上)とオジロワシ(下)