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洪庵
東京都心に住む70代男性。
医薬品会社の研究所で、長年薬の研究開発に携わってきた。薬学博士。
旅をし、絵を描き、詩や短文を作ることが趣味。

砂岩の岩山が、その中央を水と風に晒されて、
できた模様
どこかで見た遠い星の風景に似ている
地球の誕生を考えると、
僅かな、ほんの僅かな一瞬に過ぎない人生ですが
その流れの中で、
少しでも、もがき、苦しみ、なき、笑い
そうした人生を送りたいもの

洪庵 生い立ちの記

7人兄姉の末っ子に生まれました。従って兄も姉も3人づつです。
兄は3人とも医者になりました。親からのDNA の力が少なくなったのでしょう、
私だけが薬学部に進みました。
小学校時代の夢は理科の博士になることで、小学校の何かの文章にも書かれていました。大学は薬学部でした。植物の緑と、様々な色の花たちに会うために、生物研究部に入っていました。山登りの始まりです。
勤めは薬の研究所でした。来る日も来る日も、動物実験の日々でした。なんとか小学校時代の夢であった薬学博士の学位をとることができました。
趣味は、植物と仲良くなったり、絵をかいたり、ちょっとした文章を書いたりすることでした。元気があったので、いろいろの花を見るために、山登りもしていました。北岳をはじめとする南アルプスにもよく登りました。
40過ぎには油絵の個展をしたり、詩集を出したりしていました。
60過ぎまで、いろいろと、日本中を旅していました。海外の旅もあちこち出かけていました。
そして、2012年の冬近く、最後の海外旅行になるかもしれないと思い、アルゼンチンの南の果てウシュアイアの辺りの旅に出かけようと思い、荷造りを完了した。なぜか頭がふらつき、歩くのが厄介になってしまいました。旅を断念して、病院に入院ということになってしまいました。数日後、病名は悪性リンパ腫でした。それから2か月ばかり入院して、退院し。通院も半年くらいして、やっと完治したらしい。それから、フィットネスクラブなんかに通って、体力の回復を願った、今でも願っているのですが、年齢のせいもあるのでしょうが、昔の山歩きの体力は戻ってきませんね。
頑張って、未だ見果てぬ地の果てまで旅してみたいものです。
2020.5.25

花の命

花の咲く日は・花の散る日は

花の散る日は花の咲いた日から数えて29日だった

儚いといえばいえる

ほんの一瞬の出来事/一年の0.079%

しかし、来年は咲くのか、再来年は咲くのか、その次の年は

sakura

花水木

はなみずきは
天に向かって
無数の花をつける
この花の虜の虫たちは
どの花に留まったらいいのか迷ってしまう
星たちから地上に降ろされた花々は
今も天を目差して咲くのか
四月の空は花水木
この曲はどこから
天から降ってくるのか
花とともに
私の心を包む

昔の恋人

それは 遠い昔の昼下がり
僕は胸ときめかしてあなたの来るのを待った
あなたがやって来た時
一層胸が苦しくなった

二人で土手に座った

あなたの白い足の下で
黄色いタンポポが
小さな風に揺れていた

何も言えず
あなたの顔さえも見ずに
別れてしまった

tanpopo
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