第6章
コロナウイルスはどうしてこんなに移ってしまうの?(3)
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前回の問題
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イケブクロ博士
この図に書いてあることと、つながる(関係する)のは、つぎのどれでしょうか?いくつ選んでもよくて、
① 健康なひとが感染しにくいという、免疫反応
② ワクチンや治療薬の効き目
③ (日本でも見つかってきた)突然変異株
④ コロナウイルスのもとはコウモリからきた
じゃった。
ワクチーは①②、ミクは②③、ヒーくんは①②③で、④が?じゃったね。 -
ワクチー
ファーイ!!
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ミク
はーい。
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ヒーくん
そのとおりでした。
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ボンテン博士
みんな正解、よくできました。ヒーくんが疑問に思った④も関係してきますよ。順番に説明しましょーう。
①免疫反応は、コロナウイルスが身体の中に侵入すると、身体が反応してこれを除こうとする仕組です。仕組みはいくつかありますが、そのうちの1つが抗体ですね。 -
ヒーくん
ヒトの身体にコロナウイルスが侵入してくると、白血球のB細胞が抗体を作って、コロナウイルスをやっつけてしまうのですね。
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ボンテン博士
そうですね。免疫反応でB細胞が作る抗体は、このパズルのピースがはまるのをじゃまするのです。例えばピースのこの赤く塗った部分と同じ形のピースの端切れを持った抗体をB細胞は作ってしまいます。
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図2 -
ボンテン博士
抗体はYの字型をしたタンパク質で先の方に赤いピースをもっています。
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図3 -
ワクチー
ぎょぎょぎょ!どうして抗体はそんなうまいことできるのかな~。
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ボンテン博士
コロナウイルスのパズルピースは、ウイルスの中でも一番目立ったところだし、ヒトの細胞の入口にはまってくるところですね。その部分に印をつけて、その印をつけた抗体をB細胞にたくさん作らせてしまいます。
抗体に出来た赤い部分はその印なので、コロナウイルスのピースのその部分にくっつきます。そうするとコロナウイルスが細胞の入り口にはまることができなくなり、行き場がなくなり、増えることもできなくなります。
ウイルスは抗原で、抗原の印に抗体がつく反応を、「抗原抗体反応」というのですね。 -
ミク
細かくはよくわかないけど、コロナウイルスが侵入してくると、身体がウイルスに印をつけて、その印を持った抗体ができて、その抗体が印にくっついて、コロナウイルスがもっと入ってくるのを防いでしまうということね。
それで①の免疫反応がこの図と関係あるのね。 -
ワクチー
そうか~、ぼくのあてずっぽうの勘は、冴えてるな~!!
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ボンテン博士
免疫反応の話で長くなってしまったネ。
イケブクロ博士、ここで少し休憩しましょうか。 -
イケブクロ博士
じゃのう。わしも頭が痛くなってきたから、みんなでお饅頭でも食べてエネルギー補給せんとな。
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ワクチー
ヒーくん、ミクやったー!!!
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リバシブル総理
私にも一つ! それにしても、生命現象の仕組は、よく出来ていますね。
コロナ政策にも見習う所があるような気が、少ししてきました。