第4話
コロナウイルスはどうしてこんなに移ってしまうの?(1)
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イケブクロ博士
コロナウイルスの感染がなかなか止まらんの~。どうしてなのじゃ?
その話に入る前に、ボンテン博士を呼んで、何故感染するのか聞いてみることにするかの。
ボンテン博士、よろしく! -
ボンテン博士
どうもどうも。みなさん久しぶりですね~。
感染がとまらないのは、困ったことですね。
さっそく「コロナウイルスって、どうしてこんなに移ってしまうの」についてお話しましょう。
それは、「どうやって移るか」がよ~くわかれば、わかってきますね。 -
ボンテン博士
では、まずコロナウイルスはみんなの身体のどこから、どうやって侵入して、感染するかについてお話しましょう。
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ワクチー
ヒーくん、ミク待ってました、ボンテン博士!!
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ボンテン博士
コロナウイルスは、ヒトの身体のなかに入っても、細胞のなかに侵入しない限り増えることができません。つまり、生きてもいない唯の微小な粒子ですね。
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ボンテン博士
この図を見ながら説明しましょう。
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図1 -
ボンテン博士
この図には、コロナウイルスを1mmに書きましたが、そうするとヒトの細胞は、10cm位の大きさになりますね。細胞の周りには、いろんなバリアーがあって、細胞をウイルスから防御しています。そのバリアーをくぐり抜けて、コロナウイルスは細胞に付着します。でも、付着しただけでは、細胞の中に侵入できません。
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ボンテン博士
実は、コロナウイルスが特別に入れる入口があるのですね。タンパク質でできた入口です。ところが、この入口から入るには、このタンパク質にちょうどうまくはまらないと、コロナウイルスは行き場がなくなって、ただふらふらするしかなくなります。
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ボンテン博士
さて、「ちょうどうまくはまる」というのは、ジグソーパズルのピースがぴったりはまることと同じようなものです。そして、うまくぴったりはまると、コロナウイルスははじめて細胞に入ることが出来て、増えるのです。
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ワクチー
入口のピースがどこにでもいっぱいあるから感染しやすいのかな?
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ボンテン博士
そうでもないのですね。コロナウイルスの入り口のタンパク質は、ヒトのどの細胞にもあるわけではありません。だから、どの細胞にもコロナウイルスがはまって、侵入して増えるわけではないのですね。
だから、増やさないためには、この入口タンパク質がある細胞を知って、そこにはまるのを防げばいいのです。
すこしややこしくなったようなので、この続きは次にしましょう。 -
リバシブル総理
ボンテン博士、よろしくはからって。