第27話
換気・エアロゾル・飛沫(8)
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イケブクロ博士
換気、換気でコロナは消える~っと♪♬
カンキ・ヨシキさん、15の提言について進めてください。 -
図26-1 -
カンキさん
ぽっぽっぽっぽぽ、ミクが1番から順に読んでくれませんか。順に説明しましょう。
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ミク
はい。では1番目、空間の適切な換気を外気で提供する。
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カンキさん
それが基本中の基本ですね。外気にはウイルスのエアロゾルが含まれませんからね。逆に循環だけでは換気しているといえません。
外気の取り入れは窓開けでもできます。窓開けについては、4番で説明しましょう -
ミク
2番目、建物の開館時刻の少なくとも2時間前に公称速度で換気をオンにし、建物の利用時間2時間後に低速に設定する。
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カンキさん
これは大事なことです。
開館したり入館した後で換気をオンにすると、全体に換気が行きわたるまで時間がかかって、その間に感染リスクが上がってしまいます。
それで、開館前2時間、建物利用時間後2時間は換気をします。 -
ヒーくん
公称速度って、どのくらいの速度ですか。
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カンキさん
その部屋の換気率と考えてよいでしょう。必要な換気率は、部屋の広さと人の密集度できまってきます。
SARS-CoV-2について決められた基準のようなものは未だありません。
このあたりの話は、また別の機会にお話ししましょう。 -
ミク
3番目、夜間と週末は、換気をオフにせず、システムを低速で稼働させる。
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カンキさん
エアロゾルをどこかに滞留させないようにすることが肝心です。空気の流れを常に作ることです。夜間も週末も換気はオフにしないで、低速でも稼働して空気の流れを作っておきます。
その分の電気代は、感染予防に必要な経費と考えることです。 -
ワクチー
ケチればリバウンドだ~。
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ミク
4番目、定期的に窓を開ける(機械的に換気されている建物でも)。これは学校でもやっています。
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カンキさん
窓開け換気は、外気を取り入れられれば有効な換気法です。
部屋を開放して部屋の空気を外にだす方法と 部屋を常時開放できない場合の方法があります。ヒーくん答えられますか? -
ヒーくん
学校でやっています。
部屋を開放して部屋の空気を外にだす方法としては
部屋の2カ所以上(例えばドアと窓)をいつも開放して、部屋の空気を外にだしています。
部屋の1か所しか開けられない場合は、扇風機やサーキュレーターなどで空気を外に出す流れを作ります。扇風機はドアの外に向けて、サーキュレーターはドアから部屋のうち側に向けて風を送ると効率よく空気を排出できます。
部屋を常時開放できない場合の方法があります。
1時間に少なくとも2回程度は複数のドアを数分間は開放し、扇風機や 送風機などで空気を小まめに排出するようにしています。 -
イケブクロ博士
学校でやっとるといえど、うまく説明できたのう。
さてと、トイレ休憩してから、5番目のトイレの話にいくとしましょう。