第23話
換気・エアロゾル・飛沫(4)
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ワクチー
カンキさん、エアロゾルの濃度がポイントってどうして?
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カンキさん
ぽっぽっぽぽっ!ワクチーの鋭い突きに負けないように、ふんどしを締めなおしましょう。
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ワクチー
えっ? リバプール生まれのカンキさんが、ふんどし締めているの?
スチーブンソンも締めていたのかな~? -
カンキさん
いやはや、これには参った!これはものの例え、フォレギザンプルですよ。
最近コロナとともに、どなたかが使って流行りはじめましたが・・・ -
ミク
ワクチー、ちょっと確かめてみたらどうかしら?
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レオン先生
おやまあ、ミクまで乗ってきて!
カンキ・ヨシキさんのお話に進みましょうね。 -
ワクチー、ミク
はーい!
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図23-1 -
カンキさん
ぽっぽぽっ!この図は、エアロゾルが感染者から飛び出して、どのような挙動をするかを見たものです。
上の図a)は、咳、くしゃみなどの症状のある感染者からの場合で、飛沫は最大1.8m飛んで落下、エアロゾルはそれより長距離まで空中に浮遊します。
下の図b)は、無症状感染者の場合で、呼吸、会話、歌などで飛沫とエアロゾルが排出されます。呼気の速度は、普通の呼吸で1m/秒、会話で5m/秒です。飛沫は1m以内で落下し、エアロゾルは50cm程度で拡散して浮遊し、空気の流れに乗って長距離まで広がっていきます。 -
ヒーくん
そうすると、感染者から50cm以内のところで、エアロゾルの濃度は濃くなりますね。そのあたりは換気の影響も受けにくいでしょうね。
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カンキさん
ぽっぽっぽぽっ!ヒーくん、当たりです。
エアロゾルが飛沫と混ざるように飛ぶのが50cm程度です。
マスクをしないで近づくと、エアロゾルの濃度は高く、換気しても除けないので、直接これを吸い込んで感染のリスクがたかくなりますね。 -
ボンテン博士
このエリアは次から次へとエアロゾルが出されるので、濃度が高いままで感染リスクのレッドエリアですね。
両者がマスクをしていれば、感染リスクは低くなりますが、それも短時間だけです。 -
イケブクロ博士
エアロゾル空気感染は、マスクと換気に加えて、このレッドエリアをみんなでマネージすることじゃな。
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カンキさん
ぽっぽっぽぽっ!換気面からいうと、難しいエリアですが、みんなで工夫すれば感染を防ぐことが可能になります。
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リバシブル総理
では、次回その辺りからカンキさんのお話を聞かせてください。
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ワクチー
ふんどしを締めなおしてネ。