第22話
換気・エアロゾル・飛沫(3)
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???
ぽっぽっぽっぽっぽっぽぽっ
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イケブクロ博士
あー、何故か歓喜と郷愁の響きじゃ。
よしゃ、よっしゃ、もう、すぐそこにカンキさんが来とるのう。 -
ワクチー
(カンキ・ヨシキさんに合わせて)ぽっぽっぽっぽっぽっぽぽっ
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カンキ・ヨシキ
さんおー、ワクチー、ぽっぽっぽ二重唱になったね!!みなさん、遅れてすみません。
このビルは少々年代を経ているので、ダクト点検に時間がかかりました。ぽっぽっぽ。 -
レオン先生
いかがでしたか?換気装置は万全ですか。
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カンキさん
はい、換気装置は問題なく作動します。あとは、毎日の各部屋の空気の運用とコントロール次第です。
CO2モニターは、この部屋にも、ほかの全室に設置してありますから、全員でエアロゾルのない空気換気に気をつけていくことができます。ぽっぽっぽ。 -
ボンテン博士
おっと、ぽっぽっぽさん、いきなり換気の本題に入って来ましたね。
丁度カンキさんのいない間に飛沫のお話をしていました。
それをカンキさんも加わってまとめてから、換気のことをカンキさんにお話していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 -
カンキさん
異論なしの、ぽっぽっぽ。
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ボンテン博士
では、ヒーくんに「飛沫」をまとめてもらおうかな?
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ヒーくん
えっ、むちゃぶりですか?
うーん、では、1分だけ時間ください。その間に考えます。 -
ワクチー
ヒーくんすごいなあ。
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カンキさん
ぽっぽっぽっぽっぽっぽぽっ・・・はーい、1分経ちました!
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ヒーくん
では、感染を主題にして飛沫についてまとめてみます。飛沫は、
①咳、くしゃみなど1.8m範囲内で飛ぶ飛沫と、
②呼吸、会話、歌などに伴って1m範囲内に飛ぶ飛沫があります。
飛沫はマスクによって遮断されます。誰もがマスクをすれば、飛沫による感染は避けられます。問題は、マスクをしない状況、例えば会食中などはどうかです。
サースコヴィトゥ(SARS-CoV-2)は、鼻腔、口腔、および目の粘膜の細胞から侵入して感染するので、飛沫が顔や、手や、体に当たっても、それだけで感染することはありません。
①の咳、くしゃみなどの飛沫による感染は、症状のある感染者に出合う機会は通常は少ないので、飛沫感染は考えないで済みます。
万一そういうことがあっても、浴びたところを石鹸で良く洗えば済みます。 -
ミク
ヒーくん、とても分かりやすいわ!
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ヒーくん
次に、②の呼吸、会話、歌など放出される飛沫について話します。この場合も誰もがマスクをしていれば、飛沫感染は無くなります。
マスクをしない状況、例えば食事などが多いと思いますが、この場合は1m以内に近づかないことで飛沫は避けられます。飛沫は正面に飛ぶので、正面1mの距離が目安になります。この場合も、万一飛沫がついたことに気が付いたら、そこを洗えば済みます。
②の飛沫は大声、大笑いなどで距離も量も増えますから、食事の時は静かにおだやかに話をすることが大切です。そういう習慣にすれば良いと思います。以上、飛沫についてまとめました。 - (全員が)パチパチパチパチ(拍手)
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ボンテン博士
飛沫について、よく理解して、まとめましたね。ヒーくんの話を聞いて、飛沫感染と、それに伴う接触感染のリスクは低く、感染防止も単純で、誰でも対応できることが、よく分かったと思います。
ただ、現在の社会は、飛沫感染対策を主にして、指導したり行動したりしています。ソーシャルディスタンス1.8mを、ガイダンスや制度で一度決めてしまうと、なかなか改めることができないのでしょうね。困ったものです。 -
イケブクロ博士
よっしゃ、よっしゃ!
飛沫について、ヒーくんが、よく理解して、よくまとめたのう。ヒーくんの話を聞いて、飛沫感染と、それに伴う接触感染のリスクは低く、感染防止も単純で、誰でも対応できることが、みんなよく分かったじゃろう。
飛沫感染対策を金科玉条にしている状況も、時間をかけてでも、変わっていかなきゃならんのう。それより、エアロゾル空気感染のほうが要注意じゃ。 -
レオン先生
では、エアロゾル空気感染と換気の話に戻りましょう。
エアロゾル空気感染について、飛沫感染と比較もいれて、来週ミクにまとめてもらいましょうか。 -
ミク
とても緊張しますが、挑戦してみます。
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イケブクロ博士
ミクなら大丈夫、楽しみじゃ。それからカンキさんの換気ですのう、これも楽しみじゃのぅ。
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リバシブル総理
カンキ・ヨシキさん、大船になったつもりで楽しみにしています。