第16話
コロナワクチン(4)
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イケブクロ博士
レオン先生のハモニカ「ふるさと」は、ほんとによかった よかった。
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ワクチー
ヒーくん、ミクよかったでーす!
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ボンテン博士
リバシブル総理じーんときました。
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レオン先生
みなさん、やさしくて嬉しいです!イチゴ大福もみんなでおいしく食べて、私は本当にしあわせです。
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イケブクロ博士
そうじゃな、レオン先生のお話の前に、ワクチンと治療薬のことをちょっとだけ、整理しときたいのじゃ。
ワクチンはヒトの体に免疫反応を起こさせて、免疫作用でウイルスをやっつけてしまうものじゃたな。 -
ワクチー
免疫反応 ジュジョウキラーにヘルパービーのおまじない!
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イケブクロ博士
そうじゃな。そのおまじないの免疫反応によって、B細胞で抗体が作られて、抗体が感染を抑えるのじゃったな。
だったら、その抗体を作って感染した人に注射してやれば 病気は治りますのぅ。つまり治療薬じゃ。
でも抗体は、治療はできても、感染を予防することはできないのじゃ。
ワクチンは、免疫反応を起こさせるもの、つまり抗原を作ってこれを注射する。抗原としては、ウイルスそのものを不活化したものから、スパイクのようにウイルスの一部分(断片)でもよいのじゃな。
樹状細胞がこの断片を(赤い)目印にして取り込んで、あとはジュジョウキラーにヘルパービーでもって、赤い印を伝達していくのじゃ。
ウイルスの断片として、スパイクタンパク質の一部を作ってやってワクチンを開発している企業もあるわな。しかし、今一番進んでおるのが、スパイクタンパク質を作るmRNAのワクチンということになるのじゃ。
ワクチンはヒトの体に免疫反応を起こさせて、免疫作用でウイルスをやっつけてしまうものじゃったな。 -
レオン先生
赤い目印というのは、スパイクタンパク質のどこの部分でもいいのですが、ワクチンの利き方としては違いがあって、今度接種するワクチンはいい部分を選んでいるのですね。それはRBDですね。
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イケブクロ博士
レオン先生のおっしゃるとおりですじゃ。RBDでもどこが良いかもだんだんわかってきておりますんじゃな。
では、このへんでレオン先生にバトンタッチしましょう。 -
レオン先生
そうですね、私は「流れ」をテーマにしてお話しようと思っているのですよ。
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ミク
しあわせ方程式が流れに関係しているのですか?
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レオン先生
ミク、とてもいい質問ですが、少しみちくさしながら、コロナウィルスと「流れ」についてお話ししましょうね。
コビッドQAの初めの頃、私はリモートでお話をきいていました。 -
リバシブル総理
えっ!それは知りませんでした。すごいですね、ご自身でセッティングされたのですか。
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レオン先生
そうですね、ボンテン博士にいろいろ聞きながらスマホに設定しました。今ではフランスの友達ともお話しています。
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ワクチー
gyogyogyo!
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レオン先生
最初の頃のお話で、コロナウィルスの大きさの話がありましたね。それで皆さん大きさのイメージができたと思います。
直径が約0.1マイクロメータ。10メートルの玉を想定するとコロナウィルスは1ミリメータ―のイメージでしたね。その微小なコロナウィルスが、人を離れて、単独でいることはなく、仮にいたとしても一瞬。単独でいられるのは人の体内だけですというお話もききました。確かに、かりに空中に浮かんだとしても、すぐにどこかに飛んできえてしまいますね。そしてこれを万が一吸ったとしても、細胞に到達できませんね。
だから、マスクを通るかどうかという問題はナンセンスということになりました。 -
ヒーくん
問題はエアロゾルでしたね。それでエアロゾルと空気の「流れ」のは話になるのですね。
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レオン先生
その通りです。
さきほどの、ウイルスの大きさと、マスクについてもそうなのですが、ウイルスの直径0.1マイクロメータのものがマスクを通過するかどうかで、マスクの性能を評価したり、換気のフィルターの性能評価をしたりすることが多いのですが、これも「ナンセンス」ということになります。 -
ボンテン博士
さすがレオン先生はするどいことをご指摘されますね。
例えば市販の不織布のマスクはPFE(微粒子ろ過効率)として0.1マイクロメータの微粒子を99.9%カットという表示がありますが、そこまでの性能がない布マスクでも良いということですね。 -
レオン先生
そのようですね。
布マスクなどは、繊維の隙間はエアロゾルのような微粒子の大きさよりかなり大きいのですが、エアロゾルはほとんど通過できません。何故なのでしょうか? -
イケブクロ博士
レオン先生、このへんで、ひな祭りも近づいたし、桜もち休憩をしましょう。
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ワクチー
ヒーくん、ミクやったー!!