第13話
コロナワクチン(1)
-
イケブクロ博士
さて、ワクチンの話じゃったのう。接種はどうするかのう。
-
レオン先生
私は通知がきたら、いちばんにでも接種してもらうつもりですよ。躊躇などしていられませんね。
-
リバシブル総理
さすがレオン先生ですね。見習います!
-
イケブクロ博士
ワクチンの話に入るために、いままでの話をおさらいしてみようのう。まず免疫反応じゃが、ヒーくんの説明を聞くのじゃ。
-
ヒーくん
免疫反応は、コロナウィルスが身体の中に侵入すると、身体が反応してこれを除こうとする仕組です。
仕組みはいくつかありますが、そのうちの1つが抗体です。ヒトの身体にコロナウィルスが侵入してくると、白血球のB細胞が抗体を作って、コロナウィルスをやっつけてしまう。ここのところを、ミクがうまく説明していたね。 -
ミク
コロナウィルスが侵入してくると、身体がウイルスに印をつけて、その印を持った抗体ができて、その抗体がウイルスの印にくっついてしまいます。そうするとコロナウィルスがもっと入ってくるのを防いでしまうということね。
-
ワクチー
アリババのお話みたいだね!
-
イケブクロ博士
そうじゃ、そうじゃ。図にしてみたわな。
-
図13-1 -
イケブクロ博士
ウイルスの印は、スパイクタンパク質の赤い印じゃ。つまり「抗原」の印じゃのう。
コロナウィルス(抗原)が体に侵入すると抗原の赤い印をもった抗体ができるのじゃ。そうしてのう、抗体は赤い印でスパイクタンパク質とヒトのACE2受容体との結合をじゃまするのじゃ。コロナウィルスは細胞の中に入れんわな。そうすれば感染は防げるのう。これが免疫反応じゃ。 -
ボンテン博士
イケブクロ博士、バトンタッチしましょう。
-
イケブクロ博士
いつもありがたいのう、ボンテン博士!
-
ボンテン博士
ワクチンですね。ワクチーが冴えて説明していましたね。
-
ワクチー
ワクチンのことならワクチー!
-
レオン先生
ワクチー、頼もしくなったわね。接種前でちょうどよかったわ。
-
ワクチー
つまりそのー・・・・、ワクチンは、免疫反応をうまく使っちゃう!!
免疫反応で、コロナウィルスの印を持った抗体ができるから、その印を体に入れてやれば、免疫反応で印を持った抗体がきちゃう。 -
ボンテン博士
そのとおりですね。スパイクタンパク質の赤い印になるものを作って、これを腕の筋肉に注射します。
そうすると免疫反応で、赤い印を持った抗体ができてくるので、コロナウィルスがACE2受容体に結合できなくなり細胞に入るのをじゃましてしまいます。
だから、ワクチンを打っておけば、感染しなくなるのですね。 -
ワクチー
スパイクの赤い印になるものを注射すると、免疫反応するっていうところが、どうなっているのか知りたいな。
-
ミク
メッセンジャーRNAのワクチンのことも。メッセンジャーRNAって何ですか?
-
イケブクロ博士
よしゃ、よしゃ!その話は次回にしようかのう。今日は、レオン先生が、お汁粉を作ってくれたんじゃ。
-
ワクチー
ヒーくん、ミクヤッター!!!おもちも焼いて入れよー!
-
リバシブル総理
こたえられないですネ!レオン先生、ありがとうございます。