第10話
コロナウイルス(3)
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イケブクロ博士
とうとう10話まできたのう。
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ワクチー
もう終わっちゃうの?
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ミク
面白いから、もっと続けてください。
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ヒーくん
免疫や進化のこと、もっと知りたいです。
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イケブクロ博士
よっしゃよっしゃ。次の話の前に、これまで話に登場したものを整理しとこかのう。
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図1 -
イケブクロ博士
いつもの図じゃな。それで、主役のコロナウイルスじゃ。
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図5 -
ミク
トゲトゲ突起の先っぽに、パズルのピースがついていて、ヒトの細胞の入り口のピースにぴったりはまるのですね。
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イケブクロ博士
そうじゃな、トゲトゲ突起は、スパイクタンパク質。
ヒトの細胞の入り口は、ACE2受容体というんじゃ。 -
図6 -
イケブクロ博士
スパイクタンパク質と、ACE2受容体が、がっつりはまったところじゃ。電子顕微鏡で拡大すると、こんな形が見えてくるんじゃな。スパイクタンパク質は、王様がかぶる王冠みたいな形じゃのう。ギリシャ語で王冠を「コロナ」というんじゃ。
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ワクチー
それで、コロナウイルスか~!
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ヒーくん
スパイクタンパク質がACE2受容体と結合しているあたりが、スパイクの受容体結合領域って言うのですね。王冠の上の方の領域ですか。
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イケブクロ博士
そうじゃ、そうじゃ!英語では略して『RBD』というとる。
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ボンテン博士
突然変異は、スパイクタンパク質のどこにでも起きますが、自然選択されてくるのは、このRBDのあたりの突然変異株に限られてきます。理由は?
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ワクチー
細胞の門のACEつーじゅようたいに、くっつきやすいのが、細胞に入ってふえるから。
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ボンテン博士
よく考えましたね!逆にいうと、もっとわかりやすいかな。細胞に侵入してふえる様な突然変異は、スパイクタンパク質がACE2受容体に結合しやすいように突然変異したものですから、それはRBD付近に集中してくるということになりますね。
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ミク
納得したわ。
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ボンテン博士
つぎは、ワクチンです。今日は図7だけ示して、お話は次回にしましょう。
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図7
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イケブクロ博士
そうじゃな、おだんご休憩したほうがいいのう!次回は、レオン先生を呼ぶとするか!
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ワクチー
ヒーくん、ミクやーったー!レオン先生だ~~!!
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リバシブル総理
レオン先生は99歳ですが、ご健在です。楽しみですね。